今回は、ぜひ知っておきたいデザイントレンドのひとつ「Synthwave」と「Vaporwave」について紹介します。
Contents
Synthwave・Vaperwaveとは?
Synthwave・Vaporwaveは、2000年代以降に生まれたネットカルチャーのひとつです。
Synthewave(シンセウェイブ)は、1980年代の映画やゲームに影響を受けた電子音楽のジャンルのひとつで、Retrowaveとも呼ばれます。ビジュアル的な特徴として、ローポリゴンの空間、夕日、車などの3Dモデルが特徴的なデザインとしてアートワークなどに見られます。
Vaporwave(ヴェイパーウェイブ)は、1980〜90年代の音楽のサンプリング、ループ・ピッチダウンなどのエフェクトを使用した実験音楽的な要素が強いジャンルのひとつです。ビュジュアル的な特徴として、Synthwaveよりもポップ・トロピカルというイメージが強く、「彫刻」や「意味不明な日本語」「グリッチなどのエフェクト」など、アブストラクトな表現が多く見られます。
両方とも似通っている部分も多数見られますが、レトロで特徴的なデザインが、古いものに未来的な意図を感じるレトロフューチャーリズムのひとつとして、現在でも人気の高いデザイントレンドとなっています。
Synthwave/Vaporwaveの関連アーティスト
KidMograph / Visual Artist、Motion Graphics
Synthwaveのデザインの特徴
Synthwaveの特徴としては主に以下が挙げられます。
- 暗い空間、彩度の高いネオンカラー
- ローポリゴンでできたグリッドや地面
- ストライプ状の太陽(Striped Sun)
- 中心に置かれた車などのオブジェクト
- ループ表現
Vaporwaveのデザインの特徴
Vaporwaveのデザインの特徴として主に以下が挙げられます。
- 紫や水色を基調とした少し明るめのネオンカラー
- VHSやカセットなどのLo Fiなデジタルエレメント
- アニメなどのレトロな要素
- 意味不明な日本語
- 彫刻やローポリゴンのCGを使ったアブストラクトなデジタルコラージュやマッシュアップ
Synthwaveと同じ、ローポリゴン、サンセットなどの共通の表現も見られますが、こちらはより3Dアート、デジタルコラージュといった面が強い印象です。
ホログラフィックテクスチャーを使ったグラデーション表現もVaporwaveでよく見られる表現です。
Synthwave/Vaporwaveに関連するチュートリアル
How to Synthwave – Element 3D Tutorial in After Effects
80’s Style Animation Loop
How to create a Simpsons Wave video[Vaporwave]
Vaporwaveに関連するプラグイン・テンプレート
threedscans.com /(無料の3Dモデル)
Saber /(AEプラグイン)
RetroDither /(AEプラグイン)
Deep Glow /(AEプラグイン)
VHS Retro – AE Juice /(エクステンション)※All Bundleに含まれる
Vaporwave – Envato Elements /(テンプレート)
最後に
今回は、知っておきたいデザイントレンド「Synthwave」「Vaporwave」について紹介しました。
なんとなく見たことのある表現だと思いますが、知っておくとより表現としての幅が広がるので、ぜひ制作に取り入れてみてください🙂
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