【歌ってみた/イラストMV】あるある表現：『フィルムリール風フレーム』

こんにちは！

今回は、ノスタルジック、レトロ、ドラマチックなMVに見られる『フィルムリール風フレーム』の表現が出てくる作品を集めてみました。

まるもり

何かMV制作のヒントになれば嬉しいです。

Contents

フィルムリール風フレームとは

「フィルムリール風フレーム」とは、画面の両端に「スプロケットホール^※」（フィルムの穴）を配置し、上下に黒帯や軽いキズ・粒子（グレイン）などを重ねたデザインです。

これにより「映画フィルムの一コマ」をそのまま見せるような演出が可能となり、ノスタルジックでドラマチックな印象を与えます。

※スプロケットホール…映画や写真などの撮影用フィルムの縁に等間隔に開けられている送り穴。パーフォレーションとも呼ばれる。

古い映画フィルム独特の粒子観やスクラッチを再現することで、映像に「“暖かみと儚さ”」をまとわせ、視聴者の記憶や郷愁を呼び覚まします。

フィルム穴やタイムコードをあしらうことで、「これは物語のワンカット」という映画的な演出を強調し、時間や空間の広がりを感じさせます。

デジタル映像にはない「ざらつき」や「揺らぎ」が、映像の奥行きと手触りを生み出し、視聴者を作品世界へ深く引き込む効果があります。

使い方	画面上下にスプロケットホールが常にループ。
ポイント	フレームに合ったブラウンとセピア寄りの汚し（グレイン＋スクラッチ）を重ね、仄かな寂しさ・ノスタルジックさと言った感情を演出。

使い方	画面左右に白いスプロケットホールがループ。
ポイント	色味をほぼ抜いたセピア調＋フィルムグレイン／軽度のスクラッチでノスタルジックな質感に。左右のスプロケットホールにより画面中心のハート枠内のキャラクターに視線誘導。

使い方	左右分割レイアウト（左：フィルムリール風フレーム、右：歌詞）
ポイント	夏の空の背景とキャラクターの視線により、“涼しい夏のひととき”に没入させる演出。「青と夏」の清涼感とノスタルジーをエモーショナルに伝える。

使い方	左右分割レイアウト（左：歌詞、右：フィルムリール風フレーム）
ポイント	キャラクターのバストアップがフィルムコマ内に配置され、映画のワンシーンを見ているような感覚で視聴者との感情的な距離を縮める。

使い方	画面上下にスプロケットホールが常にループ。
ポイント	グレイン（ざらつき）や軽い光漏れ（ライトリーク）が加わり、“古いフィルム”らしい暖かみと儚さを演出。左上のタイムコード（00:27:24）により編集カットをそのまま見せるかのような生々しさを表現。

使い方	画面両端にスプロケットホールを配置。
ポイント	“映画フィルム”の一コマとして見せることで、ドラマ性をより意識させる演出。