『インクドロップ』は、トランジション(画面遷移)や演出面など、幅広い作品で見られる表現です。
今回は、そんな「歌ってみた/イラストMV」でよく見る『インクドロップ』の表現が使われている作品を集めてみました。
Contents
『インクドロップ』とは?
『インクドロップ』とは、「液体が広がる動画素材」を使った映像表現です。
映像を切り替える「トランジション(画面遷移)」として使うことが多く、液体独特のシルエットにより、インパクトが強く印象に残りやすい表現になります。
歌ってみたやイラストMVの中では、「青春」「爽やか」といったイメージの作品で使われることが多いです。
『インクドロップ』が印象的な作品
【歌ってみた】花に亡霊/ 百鬼あやめ cover
百鬼あやめさんの歌ってみた「花に亡霊」では、前編に渡ってインクドロップのトランジションが使われています。
MV全編に渡り、「爽やかさ」と「切なさ」が混ざりあうような独特の雰囲気が効果的に表現されています。
アスノヨゾラ哨戒班 歌ってみた【あらき×nqrse×めいちゃん】
あらなるめいさんの歌ってみた「アスノヨゾラ哨戒班」のMVでは、インクドロップのトランジションに加え、回転するカメラワークやライトリークも加えることで、曲中のスピード感を活かしつつの「爽快感」のある画面遷移として使用されています。
Virtual to LIVE 【ILUNA VERSION】
「Virtual to LIVE」のMVでは、曲のイメージに加え、サビパートでカメラが後ろへ引いていくことで、空間の奥行き感がより強調されるように使われています。
「インクドロップ」は「透明水彩」のテクスチャと相性が良く、3D空間に配置することで、絵の具が広がることで現れる不思議な空間と言った、抽象的な演出にすることができます。
声 / グリーンボーイズ (covered by Sepiast-セピアスト-)
ノートや便箋などの背景と合わせることで、絵が描かれるような表現ができます。
Sepiastさんの歌ってみた「声」のMVでは、ノートにキャラクターの顔が描かれる演出としてインクドロップの表現が使われています。
ANIMA アニマ / Aster Arcadia 【cover】
インクドロップは、「気持ち」「心情」を表す際にとても便利な表現です。
Aster Arcadiaさんの「ANIMA アニマ」のカバーでは、インクの広がる形状に加え、さらに色を変えることで、よりインパクトの強い絵作りになっています。
ノンブレス・オブリージュ / ピノキオピー (covered by 緑仙、猫又おかゆ)
こちらは、部分的にインクドロップを使った演出です。
「目を閉じたイラスト」から「目を開けたイラスト」へ、「インクドロップ」を使い部分的に変化させることで、「内と外」と言ったイメージやMV独特の印象を与える演出になっています。
「インクドロップ」の作り方
「インクドロップ」の表現には、映像素材を使用します。
素材サイトなどでは、「Ink Drop」というキーワードで検索すると、動画素材が出てきます。
定番だとAdobe Stockのフリー素材や、案件などでバリエーションを出したい時は、Envato Elementsなどの素材サイトなどから見つけてくることが多いです。
また、インク部分以外が「透明になった素材(アルファ付き素材)」と、インクとそれ以外が白黒になった「白黒素材」の主に2パターンがあります。
アルファ素材の場合は、トラックマットの「アルファマット」、白黒のインク素材の場合は、「ルミナンスキーマット」に設定することで、インクの形に素材を切り抜くことができます。
最後に
今回は、歌ってみた/イラストMVでよく見る「インクドロップ」の表現について紹介しました。
インパクトが強く、様々な演出として使える表現なので、ぜひMV制作に取り入れてみてください!
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